すたのピンコロ日記

旅をして、美味しいものを食べて、毎日を楽しく!

奥の細道32  福島・信夫の里

文知摺観音堂
綾形石の自然の石紋と綾形、そしてしのぶ草の葉形などを
摺り込んだ「もちずり絹」(石に布を当てて、草でもじれ乱れた模様を
摺す)の発祥地として知られている。芭蕉も訪れ
「早苗とる 手もとや昔 しのぶずり」と詠んでいる。
境内には、悲恋を伝えるもちずり石のほか観音堂、多宝塔などがある。

石の伝説 
遠い昔の貞観年中のこと。陸奥国按察使・河原左大臣源融が、
おしのびでこのあたりまで来た。夕暮れ近いのに道もわからず、
困り果てていると、この村の長者が通りかかった。
源融は出迎えた長者の娘、虎女の美しさに思わず息をのみ、
虎女もまた公の高貴さに心を奪われた。こうして二人の情愛は深まり、
源融の滞在は一月余りにもなった。やがて源融をむかえる使いが
都からやって来た。源融は始めてその身分をあかし、
また合う日を約して去った。再会を待ちわびた虎女は慕情やるかたなく、
「もぢずり観音」に百日詣での願をかけ、満願の日になったが都から
何の便りもない。嘆き悲しんだ虎女が、ふと見ると、
「もぢずり石」の面に慕わしい源融の面影が彷彿とうかんで見えた。
なつかしさのあまり虎女がかけよると、それは一瞬にしてかきうせた。
虎女は遂に病いの床についてしまった。
「みちのくの忍ぶもぢずり誰ゆえに、みだれそめにし我ならなくに」
                    (河原左大臣源融)
源融の歌が届いたのは、丁度この時だった。
虎女は源融の歌をひしと抱きしめながら、その短い生涯を閉じた。
もぢずり石を「鏡石」ともいうのは、このためだと伝えられる。

鐘  楼


芭蕉像と句碑
「早苗とる 手もとや昔 しのぶずり」
マウスオン2枚です 
<


文知摺石と綾形石
マウスオン2枚です 
<


足止め地蔵尊
家出人や走り人があるとき、この地蔵尊の足のあたりを縛っておくと
必ず無事に帰って来るというところから、こう呼ばれるようになった。
後に危険から身を守り、足の怪我や病にも、ご利益があると信仰を集めた。


三十三観音堂兼経蔵
安政4年(1857)安洞院11世・大箸慧琳和尚が
西国三十三観音霊場を擬して、三十三観音像を安置
依然からあった経蔵と併設した。


観音堂
この方形造りのお堂は、宝永6年(1709)に安洞院3世・漢補和尚が
1万人の浄財を集めて改築した。本尊は行基菩薩・一刀三礼の作といわれる
2寸2分(6.5cm強)の木造観音で、33年毎にしか開帳されない秘仏。
667.jpg

放生池


夜泣き石
古来から、この石に祈願すると小児の夜泣きがやむとつたえられている。


河原左大臣源融と虎女の墓


多宝塔
マウスオンして下さい。



文知摺観音  福島市山口字寺前5  

コメント欄は、左上の日時の下にあります。
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  1. 2010/12/08(水) 08:16:35|
  2. 奥の細道
  3. | コメント:24
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コメント

今晩は

「みちのくの忍ぶもぢずり誰ゆえに、みだれそめにし我ならなくに」
百人一首の中でも好きな一つですよ。
この和歌の背景を、詳しく知ることが出来ました。
「早苗とる 手もとや昔 しのぶずり」
芭蕉翁も、この和歌を思い出しての一句だったのですね。

それにしても、一回の記事としては、内容豊か過ぎますね。
足止め地蔵尊の話とか、夜泣き石の話とか、じっくり見たいです。
二度ほどに分けられませんか。
コメント欄との往復で、なかなか鑑賞しきれません。
もったいないというのが実感です。
勝手なこと言ってすみません。
  1. 2010/12/08(水) 21:21:21 |
  2. URL |
  3. 鎌ちゃん #/x0jLE/2
  4. [ 編集 ]

こんばんは

こんばんは。
石が苔むしていますね。
歴史を感じます。
私も百人一首を良くやりましたのでこの句は知っています。
それも印象に残る句ですね。
  1. 2010/12/08(水) 23:57:58 |
  2. URL |
  3. 自転車親父 #ZnvuYEkc
  4. [ 編集 ]

鎌ちゃん

Welcome ありがとうございます ☆^∇゜)
「みちのくの忍ぶもぢずり誰ゆえに、みだれそめにし我ならなくに」
この歌は、私も良く覚えていました。
文知摺観音に来て謂れを知り、感動しました。
福島に行っても、中々ここまでは行かないし^^:
文知摺観音堂の素晴しさを紹介しようと思うと、ついつい長くなってしまって・・・
短くすると中途半端になる気がしてo( _ _ )o
お訪ねいただいてコメントをありがとう♪(#^ー゚)vございます。


  1. 2010/12/09(木) 08:49:35 |
  2. URL |
  3. すた #-
  4. [ 編集 ]

自転車親父さま

Welcome ありがとうございます ☆^∇゜)
百人一首をやった事がある人は、結構覚えている歌ですよね(*'▽'*)
私も、文知摺観音でこの歌を見た時に
おもわず 「知ってる・知ってる」って言っちゃいました(o^-^o) ウフッ
石に布を当てて草の模様を写すとは、考えるものですね。
見てみたい気がします。
お訪ねいただいてコメントをありがとう♪(#^ー゚)vございます。
  1. 2010/12/09(木) 08:56:33 |
  2. URL |
  3. すた #-
  4. [ 編集 ]

おはようございます

すたさんおはようございます。

福島も奥の細道で芭蕉翁も通られたところですね。
歴史文化が豊富ですね。
石の言われなど調べたら意味ありなのでしょうね。
また仏教も大いに栄えたのでしょうね。

すたさんの熱意には驚いています。これからも励んでください。
  1. 2010/12/09(木) 09:31:23 |
  2. URL |
  3. ken #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

No title

もちずり石の伝説・・・遠い昔の味わいの有る
悲しい話ですね.
探せばいろいろ面白い話も有るんでしょうね.
  1. 2010/12/09(木) 15:26:02 |
  2. URL |
  3. かわせみ #-
  4. [ 編集 ]

No title

こんにちは。
源融、あの源氏物語のモデルの一人と言われる人ですか。
こんな話が伝えられているとは驚きです。それに墓まで。
多宝塔、東北地方唯一ですか・・、小さそうだし、唐破風の
ある変わったものですね。いろいろおもしろいもの見せて
いただき、興味が尽きません。
  1. 2010/12/09(木) 19:21:27 |
  2. URL |
  3. 枯雑草 #HHMXdmBQ
  4. [ 編集 ]

真偽はともかく

石や木になにか精霊が宿るみたいな昔話は聞きますね。
今の人たちより、ずっと感受性や想像力に富んでいたのだと思いますよね!
  1. 2010/12/09(木) 22:48:03 |
  2. URL |
  3. ふくやぎ #JalddpaA
  4. [ 編集 ]

ken様

Welcome ありがとうございます ☆^∇゜)
今回歩いてみて、そのその土地に、感慨深い歴史があるんだな~と思いました。
興味深々で、これからが楽しみです(*'▽'*)わぁ♪
それにしても芭蕉さんは、いろいろ調べられて歩かれたのですね~
お訪ねいただいてコメントをありがとう♪(#^ー゚)vございます。
  1. 2010/12/10(金) 09:23:33 |
  2. URL |
  3. すた #-
  4. [ 編集 ]

かわせみ様

Welcome ありがとうございます ☆^∇゜)
もちずり石の伝説は、本当に純粋で哀しい話です(ノд-。)クスン
河原左大臣源融のお墓がここにあるのかな~('_'?)...ン?
なんて・・深く考えないで、哀しい恋の物語にひたります。
お訪ねいただいてコメントをありがとう♪(#^ー゚)vございます。
  1. 2010/12/10(金) 09:40:47 |
  2. URL |
  3. すた #-
  4. [ 編集 ]

枯雑草さま

Welcome ありがとうございます ☆^∇゜)
源融が自邸の庭に海水を運ばせて塩釜の浦の景色をこしらえ、藻塩を焼く風雅を楽しんだことは
伝えられていますが、実際に足を運んだかは定かではないようですね。
お墓も大津や、嵯峨野にもありますし、どうしてここに?とは思いますが・・・
ここは見ごたえのある所でしたw(゚o゚)w オオー!
お訪ねいただいてコメントをありがとう♪(#^ー゚)vございます。
  1. 2010/12/10(金) 09:53:01 |
  2. URL |
  3. すた #-
  4. [ 編集 ]

ふくやぎ様

Welcome ありがとうございます ☆^∇゜)
>真偽はともかく
今の人たちより、ずっと感受性や想像力に富んでいたのだと思いますよね!
そうですね~
そういう話には、悲恋や恋心が多く、人を優しい気持ちにさせてくれる。そんな気がします。
お訪ねいただいてコメントをありがとう♪(#^ー゚)vございます。
  1. 2010/12/10(金) 09:57:12 |
  2. URL |
  3. すた #-
  4. [ 編集 ]

No title

こんばんは~すたさま~♪
文知摺観音堂
石の伝説~河原左大臣源融の一首~このような悲しい物語があったのですねぇ~
ほんと百人一首は切ない恋心を詠ったものが殆どですねぇ~。
お二人の墓が並んで有るのはまた驚きです。

足止め地蔵さまの信仰も床しいですね~今日もいろいろ見せて頂き、説明して頂き
感謝です。
  1. 2010/12/10(金) 17:25:10 |
  2. URL |
  3. つれづれに #PIt6rbn.
  4. [ 編集 ]

こんばんは

すたさん、こんばんは~
福島へ行かれたんですね。。。
とても興味深く読ませて頂きました。
歴史を色々しると面白いですよね~~
私はちょっと・・いやかなり歴史オンチなので^^:
とても勉強になりました。
ありがとう~!

ブログ、色々な技を使われていてすごいです。。。
  1. 2010/12/10(金) 18:51:04 |
  2. URL |
  3. miu #4B33lOYw
  4. [ 編集 ]

つれづれに様

Welcome ありがとうございます ☆^∇゜)
文知摺観音堂は、見所満載の^(ノ゚ー゚)ノ☆スバラシイ・・(*゚ー゚)>ところでした。
「みちのくの忍ぶもぢずり誰ゆえに、みだれそめにし我ならなくに」
じ~んときますよねo( _ _ )o
源融に、これほど思われた虎女は、幸せですね(* ̄。 ̄*)
お訪ねいただいてコメントをありがとう♪(#^ー゚)vございます。
  1. 2010/12/10(金) 21:22:09 |
  2. URL |
  3. すた #-
  4. [ 編集 ]

miu様

Welcome ありがとうございます ☆^∇゜)
私も、何も知らないのですよ~~
今、学びの真っ最中・・・
旅して、学んで、頑張っています。
いろいろな投稿をしたくて、gooからfc2に変えました。
お訪ねいただいてコメントをありがとう♪(#^ー゚)vございます。
  1. 2010/12/10(金) 21:25:47 |
  2. URL |
  3. すた #-
  4. [ 編集 ]

こんばんゎ~☆

福島のことは、ごく一般に知られている事位しか知りません。^^;
その土地、土地で色々な習わしや風習、歴史がありますが、
恋い焦がれた虎女の気持ち・・・何ともやるせなかったでしょうね。
悲恋の言い伝えは、身につまされますね。
  1. 2010/12/10(金) 23:39:49 |
  2. URL |
  3. ケラ #-
  4. [ 編集 ]

No title

こんにちは~~♪♪
 石が苔むして、歴史を感じます。
 もちずり石の伝説を拝見して、本当に哀しい話ですね。。
 色々と、お調べになられて凄いですね。。(@_@)

 これからも、楽しい旅を楽しみにしています。
 有難う御座いました。^^)
  1. 2010/12/11(土) 11:30:37 |
  2. URL |
  3. みっちゃん #-
  4. [ 編集 ]

奥の細道

こんばんわ~
全国を歩いた芭蕉の歴史が福島にも、ここ「文知摺観音堂」はお隣さんなのに
行ったことありませんでした。
先日私も山形の山寺をブログに載せましたけど、芭蕉縁の地なんですよ。
「五月雨を集めてはやし最上川」など有名な句が残されています。
私は説明がヘタですが、sutaさんはいつも詳しくブログに載せてくださるので、
とても勉強になります。画像を見ているだけでも楽しく旅行が出来るみたいです。
素敵な旅をありがとうございました。
  1. 2010/12/11(土) 18:36:53 |
  2. URL |
  3. 出羽ママ #GAkJEmLM
  4. [ 編集 ]

奥の細道

すたさま、こんばんは。。
あまり知らないことばかりですので、サイトで調べながら記事を拝見しております。
芭蕉は信夫山を左手に見ながら奥州街道を進み、歌枕として知られた「信夫文知摺石」に向かったのですね。
足止め地蔵尊や夜泣き石など、昔の方たちの思いや願いが伝わってきますね。
芭蕉翁があるかれた奥の細道、少しずつですが学ばせていただきたいと思います。
ありがとうございました。
  1. 2010/12/12(日) 18:38:18 |
  2. URL |
  3. ゆら #-
  4. [ 編集 ]

ケラ様

Welcome ありがとうございます ☆^∇゜)
虎女の気持ちを考えると、本当に辛くなりますが
ある意味・・こんなに恋焦がれる男性がいることに
羨ましさを感じます。
素敵ですね(* ̄。 ̄*)ウットリ 
お訪ねいただいてコメントをありがとう♪(#^ー゚)vございます。
  1. 2010/12/12(日) 19:33:20 |
  2. URL |
  3. すた #-
  4. [ 編集 ]

みっちゃん

Welcome ありがとうございます ☆^∇゜)
もちずり石の伝説、切ないですよね~
でも羨ましいような気がします。
私、こんなにも恋焦がれたこと、たぶんないと思いますo( _ _ )o ショボーン
お訪ねいただいてコメントをありがとう♪(#^ー゚)vございます。
  1. 2010/12/12(日) 19:37:10 |
  2. URL |
  3. すた #-
  4. [ 編集 ]

出羽ママ様

Welcome ありがとうございます ☆^∇゜)
お久しぶりです(ツ _ _)ツ))
私も、夫の実家が福島(浜通りですが)ですが
文知摺観音堂の事は知りませんでした(x_x;)シュン・・
山寺に行かれたのですか?
山寺には三回位、行っていますが、奥の細道だとは気がつきませんでした。
これから、だんだん平泉や山寺に行きます。
お訪ねいただいてコメントをありがとう♪(#^ー゚)vございます。
  1. 2010/12/12(日) 19:43:01 |
  2. URL |
  3. すた #-
  4. [ 編集 ]

ゆら様

Welcome ありがとうございます ☆^∇゜)
一緒に学習していただいてありがとう♪(#^ー゚)v
私は芭蕉が歩いた奥の細道を辿っているのですが
芭蕉は資料もないのに、歌枕の地などを訪ね探して歩いている・・
その探究心というか、思いの深さに感動すら覚えます。
前に訪ねたお寺にもありましたが、昔の人たち切実な願い事から生れた民衆信仰・・・
素朴な人間味を感じます。
お訪ねいただいてコメントをありがとう♪(#^ー゚)vございます。
  1. 2010/12/12(日) 19:55:00 |
  2. URL |
  3. すた #-
  4. [ 編集 ]

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